SDGsへの貢献に向けた環境資源科学研究及び研究者育成支援に関する寄附金への御礼と使途報告

2025年5月13日

2021年1月より開始しました「SDGsへの貢献に向けた環境資源科学研究及び研究者育成支援に関する寄附金(特定募集寄附金)」事業は 2025 年 3 月 31日をもって無事終了いたしました。この間の総受入額は、皆様からの温かいご支援により、総額 10,750,000 円となりました。環境資源科学研究センターの事業活動への深いご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

ご支援いただいた寄附金は、目的に沿って以下の通り使用させていただきましたので、ご報告いたします。

 

法人・個人別の内訳(2021年1月~2025年3月) 

区分 件数 受入金額(千円)
個人 27 4,540
法人 4 6,200
団体 1 10
合計 32 10,750

 

使途について

皆様からお寄せいただいた寄附金は、環境資源科学研究センター(CSRS) の人材活用・育成事業の強化のため「CSRS スチューデント・リサーチャー支援制度」や「CSRS 若手研究者国際交流支援ファンド」などの資金に充当させていただきました。

使徒 件数 金額(千円)
CSRS スチューデント・リサーチャー支援制度 6(延べ人数) 2,303
若手研究者国際交流支援ファンド 8 6,456
国際シンポジウム 1 618
一般管理費   1,075
その他   298
合計   10,750

 

CSRS スチューデント・リサーチャー支援制度:
大学院博士前期課程・後期課程に在籍する若手研究人材をパートタイマーとして受け入れ、CSRS 研究室での研究業務への従事を通じ、研究者を志す学生の支援を行う制度です。

若手研究者国際交流支援ファンド :
CSRS に在籍する 40 歳以下の若手研究者・大学院生を対象とし、海外機関との研究ネットワーク構築のための渡航費用を支援することで、若手研究者の人材育成、さらには組織間連携や日本の国際競争力の強化を目指す事業です。内部審査を通過した 8 名の若手研究者・大学院生がドイツ、イギリス、スイス、アメリカの研究機関等をそれぞれ訪問し、共同研究プロジェクト開始に向けた議論、実験手法の習得等の研究交流を行いました。

 

若手研究者国際交流支援ファンド利用者からの御礼の言葉

利用者の言葉1
この度は、ドイツ マックス・プランク研究所での研究交流の機会を支えてくださり、心より感謝申し上げます。このご支援のおかげで、現地の研究者との交流を深め、最先端のメタボローム解析技術について学ぶことができました。また、今後の共同研究につながる貴重なネットワークを築くことができたことは、私の研究にとって大きな財産となります。今回の滞在で得た知見や経験を活かし、カイメン動物とその共生微生物のメタボロミクス・メタゲノム解析をさらに発展させ、より意義のある研究成果へとつなげてまいります。引き続き精進してまいりますので、引き続き応援してくださると幸いです。改めまして、ご厚意に深く感謝申し上げます。

 

利用者の言葉2
本支援に感謝申し上げます。米国研究者との交流により、最先端の研究手法について知見を得るとともに、今後の国際共同研究に向けた重要な第一歩を踏み出すことができました。

 

 

利用者の言葉3
I sincerely appreciate the support that made this exchange possible. This experience has greatly contributed to my research and professional development, and I look forward to applying the knowledge and skills I have gained.
(日本語訳:この交流を可能にしてくださった皆さまのご支援に心より感謝いたします。この経験は、私の研究と専門能力の向上に大いに役立ちました。そして、得た知識とスキルを活かすことを楽しみにしています。)

 

利用者の言葉4
I am very grateful for the donation which has made it possible to start this challenging project.
(日本語訳:いただいたご寄付により、このプロジェクトを開始することができました。心より感謝申し上げます。)

 

 

 

CSRSスチューデント・リサーチャー支援制度利用者からの御礼の言葉

利用者の言葉1
Through the CSRS Student Researcher Support Program, I had the valuable opportunity to engage in interdisciplinary research at CSRS while conducting experiments and writing papers for my master’s and doctoral studies. This experience provided numerous insights that greatly enriched my research activities. I am deeply grateful for the instructions from team leaders, the support among members, the excellent research environment, and the generous financial support, all of which enabled me to focus more fully on my research. I sincerely appreciate having been given such an opportunity.
(日本語訳:CSRS スチューデント・リサーチャー支援制度を通じて、修士・博士課程での実験や論文執筆と並行して、CSRS における分野横断的な研究に携わることができたことは、私の研究活動に多くの示唆を与えてくれる貴重な経験となりました。チームリーダーからのご指導、メンバー同士の支え合い、そして優れた研究環境の提供に加え、経済的なご支援も大変ありがたく、研究に一層集中することができました。このような機会をいただけたことに、御礼申し上げます。)

 

国立研究開発法人理化学研究所
環境資源科学研究センター長(寄附金事業当時)
齊藤 和季
(現 環境科学領域総括 / CSRS特別顧問)

理化学研究所栄誉研究員
篠崎 一雄