センター紹介

- About CSRS -

地球と人がともに健康でいられる未来を、科学の力で切り拓きます。

私たちが暮らす地球は、大気、海洋、地殻、生態系などの全ての構成要素が相互に影響し合う「システム」と考えることができます。地球システムには本来、修復して元に戻る回復力(レジリエンス)が備わっています。しかし、私たちが生活を豊かにするために行ってきた活動が、気候変動をはじめ、生物多様性の喪失や、環境汚染などを引き起こし、地球のレジリエンスは限界に達しつつあります。この状況を受け、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて世界をあげて取り組んできましたが、今も危機的な状態にあります。

地球システムは、人類の共有財産(グローバル・コモンズ)です。私たち人類は力を合わせ、大量消費型社会から、地球システムを守り育てる循環型社会へと移行する必要があります。

環境資源科学研究センターは2013年の設立以来、植物科学、ケミカルバイオロジー、触媒化学、バイオマス工学といった異分野を融合した「環境資源科学」を掲げて研究を遂行し、この地球規模課題に挑んできました。環境ストレスに強い植物や、環境負荷の少ない作物生産技術の開発を進め、生物や触媒の力を利用した「モノづくり」などでも成果をあげています。また、当センターの基礎研究の成果を社会に届けるために、理研内外の研究者や企業、人文・社会科学の研究者との連携にも力を入れています。

地球に危機をもたらしたのは人類です。しかし、その知恵と行動力を活かしてこの危機を乗り越えることもできると信じています。当センターは、グローバル・コモンズ維持に全力で取り組み、科学の力で地球と人がともに健康でいられる未来を切り拓きます。

センター長
袖岡 幹子
Mikiko Sodeoka

センター長  袖岡 幹子

センターミッション

環境資源科学研究センターでは植物科学、ケミカルバイオロジー、触媒化学、バイオマス工学の異分野融合により、世界トップレベルの実績を積み上げてきました。
これまでに培ってきた研究の強みを活かした4つの戦略プログラムを推進し、グローバル・コモンズ維持という急務かつ地球規模の課題に挑みます。

戦略プログラム

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